AUTOROとGASを連携する
この記事では、Google Apps Script(GAS)とAUTOROを組み合わせて、業務自動化を行う際の基本的な考え方と注意点を説明します。
【この記事で扱うこと】
- GASからAUTOROのワークフローを起動する方法
- AUTOROからGASを呼び出す際の推奨の設定方法と注意点
GASからの具体的なコードの書き方(UrlFetchAppを使ったHTTPリクエストの送り方、スクリプトプロパティへのキーの保存方法、など)は、本記事内では触れておりません。 詳しくは、Google社の公式ドキュメントやGASの解説記事をあわせてご参照ください。
GAS から AUTORO を起動する
GASのスクリプトから、AUTOROのREST APIを呼び出すことで、スプレッドシートの操作やフォームの送信などの任意のタイミングで、AUTOROのワークフローを実行できます。
AUTORO REST APIを利用するには、プロジェクトのAPIキー(access_key_idとsecret_access_key)が必要です。
APIキーは、プロジェクトオーナー権限を持つユーザーが、プロジェクト管理画面から発行できます。
API キーの発行方法はこちらのヘルプセンター記事をご参照ください。
AUTORO APIの認証には、JWT(JSON Web Token)を使用します。
GASからトークンを取得する最も簡単な方法は、/v1/tokenエンドポイントに、 access_key_idとsecret_access_keyを送信する方法です。
エンドポイント
POST https://api.roboticcrowd.com/v1/token
パラメーター
| パラメーター | 必須 | 説明 |
| access_key_id | ✅ | APIキーのアクセスキーID |
| secret_access_key | ✅ | APIキーのシークレットアクセスキー |
| expires | 任意 | トークンの有効期間(秒)。 初期値は 600(10 分)。 |
secret_access_key はスクリプトプロパティ(PropertiesService)などに安全に保存し、コードの中に直接記載しないようにしてください。
トークンを取得したら、/v1/session_queuesエンドポイントを呼び出してワークフローを実行します。
エンドポイント
POST https://api.roboticcrowd.com/v1/session_queues
リクエストヘッダー
Authorization: Bearer [取得したJWTトークン] Content-Type: application/json
リクエストボディ
{
"workflow_id": 12345,
"params": {
"変数名1": "値1",
"変数名2": "値2"
}
}
パラメーター
| パラメーター | 必須 | 説明 |
| workflow_id | ✅ | 実行するワークフローのID(AUTOROのワークフロー詳細画面のURLから確認) |
| params | 任意 | ワークフロー内の変数に渡す初期値 |
実行キューが正常に作成されると、ステータスが queued、または、runningのレスポンスが返ります。
AUTORO REST API の詳細なリファレンスは、developer.autoro.ioをご参照ください。
AUTORO から GAS を呼び出す
AUTOROのワークフロー内でスプレッドシートへの書き込みなどを行った後、GASのスクリプトを起動したいケースがあります。
AUTORO から確実に GAS スクリプトを実行するには、GAS スクリプトを Web アプリとしてデプロイし、AUTORO のワークフロー内からその URL にアクセスする方法が最も確実です。
GAS 側の設定手順
- GASのスクリプトエディタで doGet() または doPost() 関数を実装する
- 「デプロイ」→「新しいデプロイ」をクリック
- 種類として「ウェブアプリ」を選択
- 「次のユーザーとして実行」と「アクセスできるユーザー」を適切に設定する
- デプロイして発行された Web アプリの URL をコピーする
AUTORO 側の設定
AUTORO のワークフロー内で、OpenBrowserアクション(ブラウザを開く)などを使用して上記の Web アプリ URL に HTTP リクエストを送ることで GAS スクリプトを起動できます。
GAS側の設定によっては、URLにvalue等のパラメータを含めてGASへ渡すことも可能です。
GAS の インストーラブルトリガー(手動で設定するトリガー)を使用してください。
設定手順
- GAS のスクリプトエディタを開く。
- 左メニューの「トリガー」をクリック。
- 右下の「トリガーを追加」をクリック。
- イベントの種類で 「変更時」 を選択。
- 保存する。
この設定により、スプレッドシートに変更があったときに GAS スクリプトが実行されます。
※注意※「編集時」トリガーは API からの書き込みでは起動しません
「編集時」トリガーは、人間がスプレッドシートを直接編集したときに起動します。
GAS には onEdit() というシンプルトリガーがありますが、AUTORO との連携では 使用しないことを推奨します。
シンプルトリガーは、実行できる操作に制限があり、外部サービスへのアクセスやユーザー認証が必要な処理ではエラーが発生しやすくなっています。
AUTORO が API 経由でスプレッドシートを操作した場合も同様にエラーとなる場合があります。