Docly Child

kintoneのレコードを更新

1758 views

この記事では、AUTOROでkintoneのレコードを更新する方法を紹介します。

  1. kintoneUpdateRecordアクションでレコードを1件更新する
  2. サブテーブルを含むレコードを1件更新する
  3. ファイルを添付する
  4. 繰り返しで1件ずつレコードを更新する
  5. 複数のレコードを1つのアクションで一括更新する(中級者向け)

※本記事の紹介内容を実装するためには、事前にkintoneとの連携設定を済ませておく必要があります。
連携設定の方法はこちらをご参照ください。
kintoneと連携

 1. kintoneUpdateRecord(レコードを1件更新する)

このアクション更新可能なレコードは、1件のレコードのみとなります。
この章では1件のレコードを更新する方法を紹介します。

なお、複数のレコードを更新する場合は、繰り返し処理でkintoneUpdateRecordアクションを使用するか、ブラウザ系アクションでkintoneにログイン後にInjectScriptアクションで更新する必要があります。これらの方法は後述します。

今回は例として、以下レコードの「行き先」更新してみます。

まずはじめに、更新に使用する基本的な情報を設定します。

  • kintoneUpdateRecordを設置します。
  • 「プロバイダーID」を設定します。
  • 「アプリID」を指定します。

 

kintoneのレコード更新では、アプリ内のどのレコードを更新するか判定するために、以下いずれかをキーとして使用します。

  • アップデートキー(アプリ内で値の重複が禁止されたフィールドの値)
  • レコードID(レコード番号)

アプリ内で値の重複が禁止されたフィールドの値をキーにして、更新するレコードを判定する方法です。
この設定は、レコードID設定より優先されます。

  • 「アップデートキー」パラメータの右端のkintoneアイコンをクリックします。
  • ピッカーからfieldをクリックし、アップデートキーとしたいフィールドを選択します。
    (ピッカーには値の重複が禁止されたフィールドのみが表示されています)
  • ピッカーのvalueに、キーとなる値を入力します。

レコードIDを入力するか、レコードオブジェクトを指定すると、レコードIDをキーにして更新するレコードを判定します。
※レコードオブジェクトの指定については、「繰り返しでレコードを更新する」にて紹介します。

  • 「更新レコードID」に任意のIDを入力します。

更新する値を作成します。

  • 「更新レコード」パラメータの右端のkintoneアイコンをクリックします。
  • ピッカーのfieldに、更新するフィールドを入力します。
  • ピッカーのvalueに、指定したfieldを更新する値を入力します。

サブテーブルの値は、3のピッカーからは選択できず、kintoneUpdateRecordアクションを使っても更新ができません。
サブテーブルの更新はHTTPRequestアクションで可能です。方法は「2.サブテーブルの値を更新する」をご参照ください。

# レコードを1件更新する
+kintone_update_record_1:
  action>: kintoneUpdateRecord
  provider: ''
  appId: ''
  updateKey: ''
  recordId: ''
  record: ''
  meta:
    display:

 2. サブテーブルの値を更新する(レコード1件)

2022年8月現在、サブテーブルの値は、kintoneUpdateRecordアクションでは更新ができません。

サブテーブルの値を更新する場合は、以下いずれかの方法で対応する必要があります。

  • HTTPRequestアクションを使用する
  • InjectScriptアクションを使用する

方法は以下となります。

今回は例として、以下レコードのサブテーブルに既に存在する1行の値を変更してみます。

 

  • RunScriptアクションを設定します。
  • サブテーブルを含むレコード1件を、kintoneで定められた形式で記述します。
  • StoreValueアクションを追加します。
  • 変数名は任意とします。
  • 値にRunScriptアクションのアウトプットを指定します。

参考:レコードの更新(PUT) リクエストボディの構造部を参照
参考:レコード更新におけるテーブル操作のテクニック

  • kintoneから、更新したいレコードが存在するアプリの設定画面を開きます。
  • 「設定」タブから、「APIトークン」をクリックします。

  • APIトークンが存在しない場合、「生成する」をクリックします。
  • APIトークンのアクセス権を設定します。
  • 画面左上の「保存」をクリックします。

  • 「アプリを更新」をクリックします。

  • HTTPRequestアクションを設定します。
  • 「URL」を以下とします。
    https://サブドメイン名.cybozu.com/k/v1/record.json
  • リクエストボディを以下とします。
    ${1で作成した変数名}
  • 「リクエストメソッド」をPUTとします。
  • 「ヘッダ」を以下とします。
    {"X-Cybozu-API-Token":"2でコピーしたAPIトークン"}

サブテーブル更新のためにInjectScriptアクションを使用する場合、InjectScriptアクションの前に、OpenBrowserアクションからkintoneにログインしておく必要があります。

InjectScriptアクション内部では、kintone REST APIのJavaScriptをそのままご使用いただけます。


加えて、InjectScript内部のスクリプトでasync/awaitを使用すると、kintone REST APIからのレスポンスを出力できます。(参考リンク)

実際のワークフロー例は、下記のワークフロー実行結果のうち「InjectScript(kintone REST API)」タブをご参照ください。

※ログインするユーザーには、該当アプリのレコードを編集する権限が必要です。(参考リンク
※InjectScriptを使用する場合は、HTTPRequestで必要なAPIトークンの発行は不要です。(参考リンク
※kintoneにIPアドレス制限がされている場合は、制限を解除頂くか、AUTOROオプションの固定IPサービスをご利用ください(参考リンク

# スクリプトを実行_レコードを生成
+run_script_1:
  action>: RunScript
  code: "return {\n  app: アプリID,\n  id: 更新対象レコードのID,\n  record: {\n    費用: {\n      value: [\n        {\n          id: 32,\n          value: {\n            おやつ代: {\n              value: 300\n            },\n            宿泊費: {\n              value: 5400\n            },\n            交通費: {\n              value: 420\n            }\n          }\n        }\n      ]\n    }\n  }\n};\n"

# 変数に保存
+store_value_1:
  action>: StoreValue
  key: reqBody
  value: +run_script_1

# HTTPリクエスト
+h_t_t_p_request_1:
  action>: HTTPRequest
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com/k/v1/record.json'
  params: ${reqBody}
  method: PUT
  headers:
    X-Cybozu-API-Token: '2でコピーしたAPIトークン'
  multipart: false
# スクリプトを実行
+run_script_1:
  action>: RunScript
  code: "return {\n  app: 8,\n  id: 5,\n  record: {\n    費用: {\n      value: [\n        {\n          id: 32,\n          value: {\n            おやつ代: {\n              value: 300\n            },\n            宿泊費: {\n              value: 8400\n            },\n            交通費: {\n              value: 420\n            }\n          }\n        }\n      ]\n    }\n  }\n};\n"

# 変数に保存
+store_value_1:
  action>: StoreValue
  key: reqBody
  value: +run_script_1

# ブラウザを開く_kintoneログイン画面
+open_browser_1:
  action>: OpenBrowser
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com'
  lang: 'ja-JP'
  timeZone: 'Asia/Tokyo'
  headless: true
  windowSize: '1280 x 720'
  useShadowDomSelector: false

# 文字入力_ユーザーID
+type_text_1:
  action>: TypeText
  browser: +open_browser_1
  selector: '#username-\3A 0-text'
  text: 'ログインユーザーID'
  clearValue: false
  ignoreError: true

# パスワード入力
+type_password_1:
  action>: TypePassword
  browser: +type_text_1
  selector: 'input[type=password]'
  password: ''
  ignoreError: true

# キーを送信_ログイン
+send_keys_1:
  action>: SendKeys
  browser: +type_password_1
  selector: 'input[type=password]'
  keys: ["Enter"]
  ignoreError: true

# URLへ遷移_更新したいアプリ
+go_to_1:
  action>: GoTo
  browser: +send_keys_1
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com/k/アプリID'

# ページ内でJavaScriptを実行する_レコードを更新(1件)
+inject_script_1:
  action>: InjectScript
  browser: +go_to_1
  code: "(async () => {\n    const appId = kintone.app.getId();\n    const paramPut =  ${JSON.stringify(reqBody)} //リクエストボディに相当します。StoreValueアクションで定義された変数名をこの記法で代入するか、injectScriptアクション内に直接レコードオブジェクトを生成ください。\n    const putResp = await kintone.api(kintone.api.url('/k/v1/record', true), 'PUT', paramPut).catch(e => e.message)\n\n    return putResp;\n})()"
  returnValue: true

 3. ファイルを添付する

kintoneUpdateRecordアクションでは、添付ファイルフィールドにファイルを添付することが可能です。
複数のファイル添付も可能です。
ただし、ファイルを添付してレコードを更新する場合、下記の「既存のファイルを保持したまま新しいファイルを追加する」に記載した方法でファイル更新を行わないと、そのレコードに元々添付されていたファイルは消えてしまいます。

  • 事前に「更新レコード」欄以外のアプリ等のパラメータを指定したkintoneUpdateRecordアクションを用意しておきます。
  • 「更新レコード」からkintoneアイコンをクリックします。
  • fieldに、添付ファイルに相当するフィールドを選択します。
  • valueに、AUTOROのファイル型アウトプットを指定します。
  • OKをクリックします。
 
  • 複数のファイルを取得しておきます。
  • CreateListアクションで、複数のファイルをリスト化します。
  • kintoneUpdateRecordアクションの「更新レコード」からkintoneアイコンをクリックします。
  • fieldに、添付ファイルに相当するフィールドを選択します。
  • valueにCreateListのアウトプットを指定します。
  • OKをクリックします。
 

kintoneの仕様により、kintoneのレコード更新においては、あるフィールドのレコードを更新する場合は、そのフィールドにもともとあった値が削除されてしまいます。
※kintoneのレコード更新はPATCHではなくPUTメソッドであるためです。

そのため、添付ファイルフィールドの既存のファイルを保持したままファイルを1つ追加したいような場合は、「更新情報の中に、元の情報(既存のファイル)を全て含ませておく」必要が出てきます。

これをAUTOROで実現する場合、以下のようなワークフローを組む必要が出てきます。

# ファイルを取得
+get_file_1:
  action>: GetFile
  provider: local
  filename: rc_e7a408c6e1be792e5a2b
  meta:
    display:
      filename:
        label: '00.jpg'
        icon: text
        type: chip

# 変数に保存_kintoneのサブドメイン https://ここがサブドメイン.cybozu.com/
+store_value_7:
  action>: StoreValue
  key: subdomain
  value: 'kintoneのサブドメイン'

# 変数に保存_アプリのAPIトークン
+store_value_1:
  action>: StoreValue
  key: kintoneToken
  value: '2で発行したAPIトークン'

# レコードを一括取得する
+kintone_get_records_1:
  action>: kintoneGetRecords
  provider: ''
  appId: ''
  fields: []
  meta:
    display:

# 各要素について繰り返す_レコード
+for_each_1:
  for_each>:
    record: +kintone_get_records_1
  _do:

    # ブラウザを開く_使用しているKintoneのログインページ(CORS回避のため)
    +open_browser_1:
      action>: OpenBrowser
      url: 'https://${subdomain}.cybozu.com/login'
      lang: 'ja-JP'
      headless: true
      useShadowDomSelector: false

    # 変数に保存_既存添付ファイルを格納する配列
    +store_value_2:
      action>: StoreValue
      key: atacchedFiles
      value: []

    # 各要素について繰り返す_添付ファイル
    +for_each_2:
      for_each>:
        fileKeyData: ${record.添付ファイル}
        withIndex: hoge2
      _do:

        # ページ内でJavaScriptを実行する_既存ファイルのダウンロード
        +inject_script_1:
          action>: InjectScript
          browser: +open_browser_1
          code: "const fileName = \"${fileKeyData.name}\";\nconst url =\n  \"https://\" +\n  \"${subdomain}\" +\n  \".cybozu.com/k/v1/file.json?fileKey=\" +\n  \"${fileKeyData.fileKey}\";\nconst xhr = new XMLHttpRequest();\nxhr.open(\"GET\", url);\nxhr.setRequestHeader(\"X-Requested-With\", \"XMLHttpRequest\");\nxhr.setRequestHeader(\"X-Cybozu-API-Token\", \"${kintoneToken}\");\nxhr.responseType = \"blob\";\nxhr.withCredentials = true;\nxhr.send();\nxhr.onreadystatechange = function() {\n  // 通信が正常に完了したか確認\n  if (xhr.readyState === 4 && xhr.status === 200) {\n    const xhrBlob = new Blob([xhr.response], { type: xhr.response.type });\n    const blobUrl = URL.createObjectURL(xhrBlob);\n    const a = document.createElement(\"a\");\n    document.body.appendChild(a);\n    a.download = fileName;\n    a.href = blobUrl;\n    a.click();\n    a.remove();\n    URL.revokeObjectURL(blobUrl);\n  }\n};\n"
          returnValue: false

        # ダウンロード完了を待つ_タイムアウトはご調整ください
        +wait_for_download_1:
          action>: WaitForDownload
          timeout: 10000

        # ダウンロードファイル一覧
        +get_download_files_1:
          action>: GetDownloadFiles
          order: DESC
          sort_by: CREATED

        # リストから要素を取得_DLされた既存の添付ファイル
        +get_item_from_list_1:
          action>: GetItemFromList
          list: +get_download_files_1
          index: '0'

        # 変数に保存
        +store_value_3:
          action>: StoreValue
          key: exFile
          value: +get_item_from_list_1

        # 変数に保存_既存のファイルを追加
        +store_value_4:
          action>: StoreValue
          key: atacchedFiles
          value: ${atacchedFiles.push(exFile);atacchedFiles}

    # ブラウザを閉じる
    +close_browser_1:
      action>: CloseBrowser
      browser: +open_browser_1

    # 変数に保存_追加したいファイル
    +store_value_6:
      action>: StoreValue
      key: newFile
      value: '追加したいファイル'

    # 変数に保存_既存ファイルに新たに添付したいファイルを追加
    +store_value_5:
      action>: StoreValue
      key: atacchedFiles
      value: ${atacchedFiles.push(newFile);atacchedFiles}

    # レコードを1件更新する
    +kintone_update_record_1:
      action>: kintoneUpdateRecord
      provider: ''
      appId: ''
      updateKey: ''
      recordId: ${record}
      record:
        添付ファイル:
          value: ${atacchedFiles}
      meta:
        display:

このワークフローは、以下4点を自分の情報に変更すると実行できます。

  1. サブドメイン
  2. APIトークン
  3. 添付ファイルフィールドのフィールドコード
  4. 追加したいファイル

 4.繰り返しでレコードを更新する

ワークフロー内で取得したkintoneレコードを繰り返し処理で1つずつ加工し、そのレコードを1つずつ更新することも可能です。
更新する値には、スプレッドシートから取得した値や、Webページから取得した値など、AUTOROで利用できる値を使用できます。

ここでは、取得したレコードを加工して、そのレコードを更新する方法を紹介します。

今回は、以下の3つのレコードの「備考欄」に、「行き先」の値の末尾にForEachの繰り返しのインデックスを入れてみます。

  • kintoneGetRecordsを設定します。
  • 「プロバイダーID」を設定します。
  • 「アプリID」に、更新したいレコードが存在するアプリを設定します。
  • アクションの詳細を開きます。
  • 以下クエリを入力します。
    order by $id asc limit 3

  • forEachを設定します。
  • 「繰り返すリスト」に1のアウトプットを指定します。
  • 「要素を格納する変数名」に以下を入力します。
    record
  • 「繰り返し回数を格納する変数名」に以下を入力します。
    index

 

ここで作成した値で、レコードを更新します。

  • StoreValueを設定します。
  • 「変数名」に任意の変数名を入力します。
  • 「値」を以下とします。
    ${record["行き先"] + index}

  • kintoneUpdateRecordアクションを設定します。
  • 「プロバイダーID」を設定します。
  • 「アプリID」に、1のレコード取得と同じアプリIDを指定します。
  • 「更新レコードID」に以下を入力します。
    ${record}

  • 「更新レコード」パラメータの右端のボタン(ピッカー)をクリックします。
  • 「field」から更新したいフィールドの名前を選択します。
  • 「value」に以下を入力します。
    ${3で設定した変数名}
  • OKをクリックします。

# レコードを一括取得する
+kintone_get_records_1:
  action>: kintoneGetRecords
  provider: ''
  appId: ''
  fields: []
  query: 'order by $id asc limit 3'
  meta:
    display:

# 各要素について繰り返す
+for_each_1:
  for_each>:
    record: +kintone_get_records_1
    withIndex: index
  _do:

    # 変数に保存
    +store_value_1:
      action>: StoreValue
      key: memo
      value: ${record["行き先"] + index}

    # レコードを1件更新する
    +kintone_update_record_1:
      action>: kintoneUpdateRecord
      provider: ''
      appId: ''
      updateKey: {}
      recordId: ${record}
      record:
        備考欄:
          value: ${memo}
      meta:
        display:

サブテーブルを更新する場合は、kintoneUpdateRecordではなく、HTTPRequestアクションをご使用ください。使用方法は2.サブテーブルの値を更新する(レコード1件)をご参照ください。

 5.JavaScriptを使用して複数のレコードを一括更新する(上級者向け)

ワークフロー内部でJavaScriptを使用し、kintoneの複数の複数レコードを1つのアクションで一括更新する方法を紹介します。
内容はAUTORO上級者向けとなります。基本的には4.繰り返しでレコードを更新するの方法を推奨いたします。

今回は、JavaScriptでレコードを一括取得し、備考欄の値を「YYYY-MM-DD_HH:mm:ss + 行き先」としてレコードを一括更新します。

kintone REST APIを認証済み環境で使用するために、AUTORO上でkintoneにログインし、更新対象レコードが存在するアプリに遷移します。
  • 以下ワークフローをコピーし、エディタモードからペーストします。
  • 以下をご自身の環境の情報に更新します。
    ・サブドメイン名
    ・ログインID
    ・ログインパスワード
    ・更新対象レコードが存在するアプリのURL
# ブラウザを開く_kintoneログイン画面
+open_browser_1:
  action>: OpenBrowser
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com'
  lang: 'ja-JP'
  timeZone: 'Asia/Tokyo'
  headless: true
  windowSize: '1920 x 1080'
  useShadowDomSelector: false

# 文字入力_ユーザーID
+type_text_1:
  action>: TypeText
  browser: +open_browser_1
  selector: '#username-\3A 0-text'
  text: 'ユーザーID'
  clearValue: false
  ignoreError: true

# パスワード入力
+type_password_1:
  action>: TypePassword
  browser: +type_text_1
  selector: 'input[type=password]'
  password: ''
  ignoreError: true

# キーを送信_ログイン
+send_keys_1:
  action>: SendKeys
  browser: +type_password_1
  selector: 'input[type=password]'
  keys: ["Enter"]
  ignoreError: true

# URLへ遷移_更新したいアプリ
+go_to_1:
  action>: GoTo
  browser: +send_keys_1
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com/k/アプリID'

JavaScriptでレコードを一括取得し、備考欄の値を「YYYY-MM-DD_HH:mm:ss + 行き先」としてレコードを一括更新します。
ワークフローには、レコード更新のレスポンスを出力させます。

  • InjectScriptを設定します。
  • 以下コードをInjectScript内にコピペします。
(async () => {
  const appId = kintone.app.getId();
  const getReqBody = {
    app: appId
  };

  const getResp = await kintone
    .api(kintone.api.url("/k/v1/records", true), "GET", getReqBody)
    .catch(e => e.message);

  // putするレコードを作成(備考欄フィールドを更新)
  const putRecords = getResp.records.reduce((array, currentRecord, i) => {
    const memo =
      "${moment().utcOffset(540).format('YYYY-MM-DD_HH:mm:ss ')}" +
      currentRecord.行き先.value;
    const record = {
      id: currentRecord.$id.value,
      record: {
        備考欄: {
          value: memo
        }
      }
    };
    array.push(record);
    return array;
  }, []);

  const putReqBody = {
    app: appId,
    records: putRecords
  };
  const putResp = await kintone
    .api(kintone.api.url("/k/v1/records", true), "PUT", putReqBody)
    .catch(e => e.message);
  return putResp;
})();

  • RunScriptアクションを使用して複数のレコードを作成します。
  • 作成した複数のレコードを、kintoneが定めるリクエストボディの形式に加工します。
    参考:レコードの更新(PUT) 一括更新
  • StoreValueアクションで、作成されたリクエストボディを変数に保存します。
  • HTTPRequestアクションを設定します。
  • 「URL」を以下とします。1件更新のURLとは異なります。
    https://ドメイン名.cybozu.com/k/v1/records.json
  • リクエストボディを以下とします。
    ${先に作成したリクエストボディの変数名}
  • 「リクエストメソッド」をPUTとします。
  • 「ヘッダ」を以下とします。
    {"X-Cybozu-API-Token":"更新対象レコードが存在するアプリのAPIトークン"}

# ブラウザを開く_kintoneログイン画面
+open_browser_1:
  action>: OpenBrowser
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com'
  lang: 'ja-JP'
  timeZone: 'Asia/Tokyo'
  headless: true
  windowSize: '1920 x 1080'
  useShadowDomSelector: false

# 文字入力_ユーザーID
+type_text_1:
  action>: TypeText
  browser: +open_browser_1
  selector: '#username-\3A 0-text'
  text: 'ユーザーID'
  clearValue: false
  ignoreError: true

# パスワード入力
+type_password_1:
  action>: TypePassword
  browser: +type_text_1
  selector: 'input[type=password]'
  password: ''
  ignoreError: true

# キーを送信_ログイン
+send_keys_1:
  action>: SendKeys
  browser: +type_password_1
  selector: 'input[type=password]'
  keys: ["Enter"]
  ignoreError: true

# URLへ遷移_更新したいアプリ
+go_to_1:
  action>: GoTo
  browser: +send_keys_1
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com/k/アプリID'

# ページ内でJavaScriptを実行する_レコードを一括更新
+inject_script_1:
  action>: InjectScript
  browser: +go_to_1
  code: "(async () => {\n  const appId = kintone.app.getId();\n  const getReqBody = {\n    app: appId\n  };\n\n  const getResp = await kintone\n    .api(kintone.api.url(\"/k/v1/records\", true), \"GET\", getReqBody)\n    .catch(e => e.message);\n\n  // putするレコードを作成(備考欄フィールドを更新)\n  const putRecords = getResp.records.reduce((array, currentRecord, i) => {\n    const memo =\n      \"${moment().utcOffset(540).format('YYYY-MM-DD_HH:mm:ss ')}\" +\n      currentRecord.行き先.value;\n    const record = {\n      id: currentRecord.$id.value,\n      record: {\n        備考欄: {\n          value: memo\n        }\n      }\n    };\n    array.push(record);\n    return array;\n  }, []);\n\n  const putReqBody = {\n    app: appId,\n    records: putRecords\n  };\n  const putResp = await kintone\n    .api(kintone.api.url(\"/k/v1/records\", true), \"PUT\", putReqBody)\n    .catch(e => e.message);\n  return putResp;\n})();\n"
  waitAfter: 5000
  returnValue: true

# ページ内でJavaScriptを実行する_ページ更新
+inject_script_3:
  action>: InjectScript
  browser: +go_to_1
  code: "location.reload();\n"
  waitBefore: 2000
  waitAfter: 5000
  returnValue: false

# スクリーンショットを撮る
+take_screenshot_1:
  action>: TakeScreenshot
  browser: +inject_script_3
  full_page: false
  type: png
# 変数に保存_リクエストボディ
+store_value_1:
  action>: StoreValue
  key: body
  value:
    app: 'アプリID'
    records:
      []

# レコードを一括取得する_更新関連フィールドのみ
+kintone_get_records_1:
  action>: kintoneGetRecords
  provider: ''
  appId: ''
  fields: ["行き先","備考欄"]
  meta:
    display:

# 各要素について繰り返す
+for_each_1:
  for_each>:
    record: +kintone_get_records_1
  _do:

    # スクリプトを実行
    +run_script_1:
      action>: RunScript
      code: "const now = moment()\n  .utcOffset(540)\n  .format(\"YYYY-MM-DD_HH:mm:ss \");\nconst updateRecord = createKintoneRecordFormat(record);\nupdateRecord[\"record\"][\"備考欄\"][\"value\"] =\n  now + updateRecord[\"record\"][\"行き先\"][\"value\"];\n\nbody.records.push(updateRecord);\nreturn body;\n\n// kintoneリクエスト用にレコードのフォーマットを整える関数です\nfunction createKintoneRecordFormat(argRecord) {\n  const recordBody = {};\n  Object.keys(argRecord)\n    .filter(k => k !== \"$id\")\n    .forEach(key => {\n      recordBody[key] = {\n        value: argRecord[key]\n      };\n    });\n\n  const outputRecord = {\n    id: parseInt(argRecord[\"$id\"]),\n    record: recordBody\n  };\n\n  return outputRecord;\n}\n"

# HTTPリクエスト_一括更新
+h_t_t_p_request_1:
  action>: HTTPRequest
  url: 'https://サブドメイン名.cybozu.com/k/v1/records.json'
  params: ${body}
  method: PUT
  headers:
    X-Cybozu-API-Token: '更新対象レコードが存在するアプリのAPIトークン'
  multipart: false
<kintone>キントーン

このページは役に立ちましたか?