オブジェクト/JSON
この記事では、オブジェクト/JSONについて説明します。 オブジェクトとは、1つのデータに特定の名前をつけて、複数のデータを扱えるようにしたものです。
【できるようになること】
- オブジェクトを理解
- オブジェクトの操作
- JSONの操作
オブジェクトとは
AUTOROのアクションには、「オブジェクト」または「JSON」というパラメータ/アウトプットがあります。オブジェクトとは、1つ1つのデータに特定の名前(key)をつけて、複数のデータを1つのデータとして扱えるデータ形式です。
- keyとvalueで構成
- keyを指定することで、値を呼び出す
◇Objectのサンプル
{
"name" : "Yamada",
"company" : "AUTORO, inc",
"id" : 702
}
※上のサンプルでは、:
の左がkey,右がvalueとなります。
プログラミングの表現にすると「Object オブジェクト」または「連想配列」に該当します。
オブジェクトパラメータ(インプット)
AUTOROに用意しているいくつかのアクションで、「オブジェクト」または「JSON」のパラメータが必要になります。代表的なアクションでは、HTTPRequestやAddToQueueなどが挙げられます。
画像の例のアクション設定では、
- アクション :HTTPRequest(実行する動作)
- リクエストURL:リクエストするURL
- メソッド:POST/GETなど
- ボディ(JSON):オブジェクト/JSONで設定
- ヘッダー(JSON):オブジェクト/JSONで設定
という指示を設定します。
オブジェクトアウトプット
- CreateObject:新規作成されたオブジェクトを出力
- ComputerVision全般:画像ファイルの解析結果をJSONで出力
各種マーケティングツール系アクションのアウトプットは、オブジェクトになっています。
- GetGAReport
- GetGoogleAdsReport
- GetSearchAnalytics
- GetFacebookAdsReport
- GetYahooSearchAdsReport
- GetYahooDisplayAdsReport
- GetTwitterAdsReport
- GetAppleSearchAdsReport
- SendSlackMessage
- GetChatworkMessages
- SendChatworkMessage
- SendTeamsMessage
- HTTPRequest:レスポンス結果をJSONで出力
- Githubアクション:書き込み結果をJSONで出力
- Trelloアクション:カードの作成結果をJSONで出力
- CloudSignアクション:契約書情報をJSONで出力
- Googleカレンダーアクション:Googleカレンダーの予定をJSONで出力
マーケティング関係のアクションを使用した際にアウトプットされるオブジェクトをスプレッドシートなどに転記する場合、オブジェクトのままでは転記ができません。
この場合は、ConvertJSONToArray(JSONを配列に変換)アクションを使用する必要があります。
詳細は、以下URLをご参照ください。
オブジェクト/JSONデータの扱い方
冒頭で紹介したオブジェクトデータを基に、データの扱い方を説明します。
{
"name" : "Yamada",
"company" : "AUTORO",
"id" : 702
}
GetValueWithKey(オブジェクトのキーの値を取得)アクションのキーパラメータにオブジェクトのキーを入力することによって、そのキーが持つ値を取得できます。
- GetValueWithKeyを設定します。
- GetValueWithKeyのオブジェクトパラメータに、CreateObjectのアウトプットを設定します。
- GetValueWithKeyのキーパラメータに、companyと入力します。

StoreValue(変数に保存)を利用します。この場合、場合は、${変数名.key}
のフォーマットで値を呼び出すことができます。
- StoreValueを設定します。
- StoreValueの値パラメータに、CreateObjectのアウトプットを指定します。
- Textアクションなどで${変数名.company}とすると、companyの値が呼び出せます。

# オブジェクトを作成 +create_object_1: action>: CreateObject object: name: Yamada company: 'Tutorial, inc' id: 702 # オブジェクトのキーの値を取得 +get_value_with_key_1: action>: GetValueWithKey object: +create_object_1 key: company # 変数に保存 +store_value_1: action>: StoreValue key: test value: +create_object_1 # テキストを作成(各キーの値を呼び出す) +text_1: action>: Text text: "${test.company}\n${test.name}\n${test.id}"