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ブラウザ上でJavaScriptを実行

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この記事では、ブラウザに開かれているWEBサイト上でJavaScriptを実行する方法について紹介します。

【できるようになること】

  • InjectScriptアクションを利用
  • InjectScriptで値を出力
  • StoreValueの値をInjectScript内部で利用
Webページ上でJavaScriptを利用する場面

AUTOROでは、ブラウザ上でJavaScriptを実行することができます。
これにより、以下のようなことが実現できます。

・既存アクションで対応できない操作
・既存アクションと同等の操作を複数実行させ、1アクションに纏める
・複雑なHTTP Requestの送信
・テーブルデータの取得とスクリプトによる直接加工、値の出力

 InjectScript

Webページ上でJavaScriptを実行するには、「InjectScript」アクションを利用します。
このアクションでは、既存のアクションでは実現できない操作を、JavaScriptで実行することができます。

 ブラウザを操作

InjectScriptの用途の例として、次にあげるようなブラウザの操作やHTML要素の操作があります。

  • 画面のリロード
  • ページバック
  • 要素の削除/追加
  • ブラウザ上でのHTTPリクエスト

これらのJavaScriptは、Google Chromeの「右クリック→検証→console」の画面で実行するとInjectScriptで実行される内容を確認することができます。

 

 JavaScriptの実行結果を取得

InjectScriptでは、JavaScriptの実行結果をテキスト/配列/オブジェクトなどの値として取得することも可能です。
実行結果を値として取得する場合は、次の設定が必要になります。

  • 「詳細設定の開閉」をクリックします。
  • 「実行時の値を出力」をONに設定します。

取得される値は、JavaScriptコードの一番最後の行の実行結果を出力します。

※RunScriptアクションとは違い「return」は不要です。

 StoreValueの変数を利用

InjectScriptでは、アクション内において、ワークフロー内のStoreValue(変数に保存)アクションで定義された変数の値を利用することが可能です。

以下より、値の利用方法を紹介します。

文字列/数値/オブジェクト型の変数をInjectScript内部で利用する場合は、以下のフォーマットで書き込む必要があります。

"${StoreValueで定義した変数}";

※全体をダブルクォーテーションで囲う必要があります

 

※injectScriptで利用する変数の型が数値である場合、この変数の型はinjectScript開始時点では文字列型に変換されています(仕様)。この変数を数値として利用したい場合は、スクリプト内部でparseInt()やNumber()をご使用ください。

改行のある文字列変数を扱う場合、前述の文字列/数値型変数の方法ではエラーとなります。
この場合は、以下フォーマットで記入する必要があります。

${JSON.stringify(StoreValueで定義した変数).split("\n")};

※split()を利用していますが、InjectScript内部では改行のある文字列として扱われます。
※ダブルクォーテーションは不要です。

 

配列やオブジェクト型変数をInjectScript内部で利用する場合は、JavaScriptのメソッドを用いる必要があります。具体的には、以下のフォーマットで書き込む必要があります。

${JSON.stringify(StoreValueで定義した変数)};

※JSON.stringify()を使用していますが、値は配列/オブジェクトとなります。
※ダブルクォーテーションは不要です。
※要素に改行を含んでいても問題ありません。

 

# ブラウザを開く
+open_browser_1:
  action>: OpenBrowser
  url: 'https://www.google.com/advanced_image_search'
  lang: 'ja-JP'
  headless: true

# 変数に保存 オートロ株式会社
+store_value_1:
  action>: StoreValue
  key: companyName
  value: 'オートロ株式会社'

# ページ内でJavaScriptを実行する_変数の値をテキストボックスに入力
+inject_script_1:
  action>: InjectScript
  browser: +open_browser_1
  code: "document.querySelector(\"#xX4UFf\").value = \"${companyName}\";\n"
  returnValue: false

# 要素のスクリーンショットを撮る
+take_element_shot_1:
  action>: TakeElementShot
  browser: +open_browser_1
  selector: form
  type: png
  ignoreError: false

# テキストを作成
+text_1:
  action>: Text
  text: "改行のある\n文字列"

# 変数に保存
+store_value_6:
  action>: StoreValue
  key: kaigyou
  value: +text_1

# ページ内でJavaScriptを実行する_改行のある文字列を出力
+inject_script_3:
  action>: InjectScript
  browser: +inject_script_1
  code: '${JSON.stringify(kaigyou).split("\n")};'
  returnValue: true

# 変数に保存_CSSセレクタ
+store_value_3:
  action>: StoreValue
  key: selectors
  value: ["#CwYCWc","#mSoczb","#t2dX1c"]

# 変数に保存_入力する文字列
+store_value_2:
  action>: StoreValue
  key: values
  value: ["R","P","A"]

# ページ内でJavaScriptを実行する_配列関数で文字を入力
+inject_script_2:
  action>: InjectScript
  browser: +open_browser_1
  code: "const inputValues = ${JSON.stringify(values)};\nconst selectors = ${JSON.stringify(selectors)};\n\nselectors.forEach((selector, i) => {\n  document.querySelector(selector).value = inputValues[i];\n})\n"
  returnValue: false

# 要素のスクリーンショットを撮る
+take_element_shot_2:
  action>: TakeElementShot
  browser: +inject_script_2
  selector: form
  type: png
  ignoreError: false

# オブジェクトを作成
+create_object_1:
  action>: CreateObject
  object:
    testKey: "オブジェクト\nです"

# 変数に保存 オブジェクト
+store_value_5:
  action>: StoreValue
  key: obj
  value: +create_object_1

# ページ内でJavaScriptを実行する_Objectのキーの値を出力
+inject_script_5:
  action>: InjectScript
  browser: +open_browser_1
  code: "const testObject = ${JSON.stringify(obj)};\ntestObject.testKey; //キーの値を出力"
  returnValue: true
<InjectScript>ページ内でJavaScriptを実行

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